天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-04-30から1日間の記事一覧

父を詠む(9/10)

母逝きて十年(ととせ)は経(た)ちぬ年ごとに言葉少なになりてゆく父 神作光一 高き靴見すれば父は要らぬといふ安きを見すれば履きてみて買ふ 島野達也 息子らに何希ふなく死にたりき鰻飯食へば憶ふ父はも 柳 宣宏 口すぼめ煙のロング吐く父の巧みを飽かず膝に…