天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-05-11から1日間の記事一覧

母を詠む(10/12)

花の色定かに見えぬと言う母の車椅子押す合歓の花まで 佐藤洋子 我を生みし母の骨片冷えをらむとほき一墓下(いちぼか)一壺中(いちこちゆう)にて 高野公彦 停まる度に駅の名を問ふ母の掌にくれなゐ薄き鱒鮨を載す 志野暁子*鱒鮨: 富山県の郷土料理で、駅弁…