天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-05-12から1日間の記事一覧

母を詠む(11/12)

黒びかりせし鯨尺和箪笥の底に母ある如く眠らす 山田さくら*鯨尺: 江戸時代から、反物を測るのに用いられてきた和裁用の物差し。1尺は約38センチ。 車椅子に乗りたる母を抱き上げて散り来る桜の光を纏ふ 小野亜洲子 赤き赤き大きな梅干しひとつ載せ食済ま…