天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-05-19から1日間の記事一覧

子を詠む(5/6)

駈けてくる吾子抱きとめむこの胸は凪ぎつつ港とならねばならぬ 高尾文子 癇の虫封じ終りて戻る道ぴつたりと頬つけし背の子はぬくし 湯沢千代 あたたかき息して眠る吾子二人 月下に青梅ぎっしり実る 上田 明 子を死なしめしけだものに似る悲しみを押しこらへ…