天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-06-23から1日間の記事一覧

衣のうたー袖・袂・襟(5/11)

沢に生ふる若菜ならねどいたづらに年をつむにも袖はぬれけり 新古今集・藤原俊成*「沢に生える若菜ではないが、むだに年をつむほどにこの袖は濡れてしまったことだ。」(新日本古典文学大系より) 春ごとに心をしむる花の枝に誰がなほざりのそでか触れつる …