天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-09-10から1日間の記事一覧

食のうたー道浦母都子『食のうた歳時記』(5/8)

[秋] たぽたぽと樽に満ちたる酒は鳴るさびしき心うちつれて鳴る 若山牧水 *牧水の父親は酒で身代をつぶしたので、牧水の少年期は大の酒嫌いだったという。だが成長して、「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり」という有名歌を残すほ…