天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-09-20から1日間の記事一覧

住のうたー家・庵・宿(5/14)

妻が編む毛糸の金の光る夜をともしに居れば巣の如き家 田谷 鋭 ここにまた家は建ちゐてかつがつに生くるのみなる心は疼く 田谷 鋭 家のもつ重さのゆえに死ぬなりと死にゆく母は遂に知らざりき 川口常孝 *上句の認識は作者のもの。母はそのようには思ってい…