天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-09-24から1日間の記事一覧

住のうたー家・庵・宿(9/14)

わが庵は小倉の山の近ければうき世をしかとなかぬ日ぞなき 新勅撰集・八条院高倉 *しかと: はっきりと。「鹿と」を掛ける。 「私の住む庵は小倉山が近いので、憂き世を悲しみ鹿とともに泣かない日はない。」 長閑なる日影はもれて笹竹に籠れる庵も春は来に…