天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-10-11から1日間の記事一覧

住のうたー家具・調度(2/5)

かたはらにおく幻の椅子一つあくがれて待つ夜もなし今は 大西民子*十年間の別居後に離婚した作者には、未練があったのだ。 状況のかの欠落に降りたまる雪ありて青年の去りし夜の椅子 馬場あき子*青年が座っていた椅子を見ていて、上句を想ったのだろう。そ…