天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-10-22から1日間の記事一覧

音を詠む(3/6)

日をへつつ音こそまされいづみなる信太のもりの千枝の秋かぜ 新古今集・藤原経衛 *「日が経つにつれて、音がいよいよ高くなることだ。和泉国の信太の森の楠の数知れぬ枝々を吹く秋風は。」 信太の森: 和泉国の歌枕。 秋風のややはだ寒く吹くなべに荻のうは…