天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-10-25から1日間の記事一覧

音を詠む(6/6)

いたむ胸したにして待つわが妻の跫音(あしおと)ひくく凍てたる廊下 小名木綱夫 不思議なり千の音符のただ一つ弾きちがへてもへんな音がす 奥村晃作 数かぎりなき飛天(ひてん)は空をあまがけり地に楽の音のわきたつところ 岡野弘彦 *飛天: 一般には虚空を飛…