天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-10-28から1日間の記事一覧

血のうた(3/5)

樹の幹を流れゐる血と男子らのよびごゑに眩(くら)む五月の少女 塚本邦雄 壮盛(さかり)過ぎむとして遇ふ真夏、手のとどく其処に血溜りのごとき日溜り 塚本邦雄 ふりかえる時諸共にふりかえり画廊の果てに血みどろの馬 岡井 隆 *諸共にふりかえったのは、連れ…