天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-10-29から1日間の記事一覧

血のうた(4/5)

火の剣のごとき夕陽に跳躍の青年一瞬血ぬられて飛ぶ 春日井建 磔刑の絵を血ばしりて眺めをるときわが悪相も輝かむか 春日井建 まざまざと佐佐木信綱を血に継げば凄惨にさらに研ぎゆく視線 佐佐木幸綱 鮮血の日日に生きしかその狭き視圏のなかの巨いなる墳(ふ…