天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-11-03から1日間の記事一覧

手紙のうた(2/4)

白い手紙がとどいて明日は春となるうすいがらすも磨いて待たう 斎藤 史 *作者の代表歌の一首。 きざし来る猜疑を秘めて書く手紙明るき雨と書きつつ脆し 大西民子 声しぼる蝉は背後に翳りつつ鎮石(しづし)のごとく手紙もちゆく 山中智恵子 *鎮石の由来は、…