天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-11-04から1日間の記事一覧

手紙のうた(3/4)

墨薄く悔みの手紙かきつれどいまさらさらに何をかいはむ 吉野秀雄 出さざりし手紙日を経て破りをり屈折はわが裡にて終る 森山晴美 身辺をととのへゆかな春なれば手紙ひとたば草上に燃す 小中英之 とどきたる手紙の真意はかりつつ切り開く白菜の株の緊密 北沢…