天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-11-26から1日間の記事一覧

この世のこと(14/16)

虎とのみ用ゐられしは昔にて今は鼠のあなう世の中 増鏡・宗尊親王 *「虎とばかりに畏れられる地位に置かれたのは昔のことで、今は鼠が穴に潜むように逼塞している――ああ無情な世の中よ。」 彼是となにあげつらむよの中は一つの玉の影としらずて 良寛 *「こ…