天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-11-28から1日間の記事一覧

この世のこと(16/16)

手にむすぶ水に宿れる月影のあるかなきかの世にこそありけり 紀 貫之 *あるかなきかの世: はかない世。 山城の井手の玉水手に掬び頼みしかひもなき世なりけり 藤原敦忠 *頼み: 手で掬い飲む意の「手飲む」と「頼む」を掛ける。 「山城の井手の玉水をすく…