天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-12-09から1日間の記事一覧

絵画を詠む(4/6)

風の吹く夜にてゴッホ自画像の赤き瞳を吾は見てゐし 長澤一作 そこに人の立ちし事なき白き坂 壁の繪として持ちし半生 斎藤 史 椅子二つ空飛ぶ絵あり人間の重さ逃れし椅子らたのしげ 斎藤 史 我は待てり壁画の人が引きしぼる弓弦(ゆづる)ほどけて元にもどるを…