天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-12-11から1日間の記事一覧

絵画を詠む(6/6)

絵を買つて絵を売つて暮らしのたつ話縁なき事は何にても楽し 清水房雄 虹のごとよみがへりくる画のなかに妹が姉の乳首をつまむ 日高尭子 みづからの呼び醒ましたる潮ざゐにゆれ出す壁画のなかの破船も 大西民子 *「潮ざゐ」は、作者の過去の記憶の暗喩であ…