天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2020-12-18から1日間の記事一覧

虫のうた(5/5)

黄葉に間ある木の葉を蝕める虫をひそかに鳥がきて食む 筒井早苗 授かりし命と思へ石仏を日がな這ひゐる虫は小さく 酒井京子 *上の初句二句は自分への言い聞かせである。 永遠といふ地点まで這ひゆくか薔薇より落ちし十ミリの虫 木村光子 *上句に作者の情念…