天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-02-10から1日間の記事一覧

田畑のうた(4/8)

峡ふかきかたむく棚田に田(た)下駄(げた)穿き頬冠る農婦のろく稲刈る 結城哀草果 新(にい)みどり濃き谷底の一枚田このゆふかげに田植ゑゐる見ゆ 中村憲吉 見下しの棚田の面に浮苗は片寄りにけり日本の平和 宮 柊二 *浮(うき)苗(なえ): 田植え直後、あるい…