天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-02-16から1日間の記事一覧

文(房)具を詠むー筆・鉛筆・ペン(2/3)

立ちぎはの端書(はがき)一枚えんぴつの文字もかすれぬ何処(いづく)へむかふ 松村英一 *端書: 紙片にしるす覚え書き。 死にし子が中ば削りし鉛筆の脆きくれなゐの芯もかなしも 木村捨録 鉛筆の芯をとぎつつ幼きは幼きながら眼を刺す知恵を 坪野哲久 *なん…