天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-03-01から1日間の記事一覧

心を詠む(8/20)

数ならで心に身をばまかさねど身にしたがふは心なりけり 千載集・紫式部 *心が境遇に押し流されていってしまうという不如意な状況を詠んでいる。 おしなべて物を思はぬ人にさへ心をつくる秋のはつかぜ 新古今集・西行 *「おしなべて物を思はぬ人」とは、次…