天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-04-16から1日間の記事一覧

乗りもののうたー船(5/7)

冬の岬漕ぎたむ舟にくだちゆくぶあつき闇に貌つつまれぬ 前登志夫 *漕ぎたむ: 漕ぎまわる。 くだちゆく: 衰えてゆく。 冬の岬の明方の闇を描いているのだろうか。 船渠(ドツク)の船の傷ことごとく塗られゆく不安なる平和なれど續けよ 塚本邦雄 縹緲と広き…