天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-04-29から1日間の記事一覧

乗りもののうたー汽車、電車(3/5)

傷多き鞄をさげし集金夫と待ちをりおくれて着くといふ汽車を 真鍋美恵子 野火のけむり汽車の窓より入りくれば風になりたる母と思ふも 大塚陽子 夜汽車っこさア帰るべし微かなるうす血の翳(かげ)り土を嗅ぎわけ 小嵐九八郎 *小嵐九八郎は、秋田県能代市出身…