天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-06-04から1日間の記事一覧

呪われた従軍歌集(4/10) 

小泉苳三は昭和八年一月「ポトナム」誌上で、「現実的新抒情主義短歌の提唱」を結社の指針とした。『山西前線』は、その後に出した最初の歌集であり、この提唱の具体例となるはずのものであった。小泉苳三は、『評釈・大伴家持全集』(大正十五年五月)に見…