天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-06-07から1日間の記事一覧

呪われた従軍歌集(7/10)

戦地での待遇もそれなりに行届いていた。駐屯地では、佐官や尉官が対応してくれた。 弾の来る左側面に馬ならべかばひてくれし兵に別るる [張店鎭にて] 南京では、 草枯の斜面に散れる白骨を踏みつつのぼる心がなしく 結句の措辞が家持調である。黄河におい…