天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-07-14から1日間の記事一覧

出でよ世紀の西行(5/6)

一方の塚本は、六十代に入っても、歌の若さを保ち続ける。詠いぶりも、本歌取り・パロディあり、漢語、洋語、和語など自在に駆使して、その精力には圧倒される。 花蘇枋われは童女を侍らせて死ののちの死のことなど想ふ 駅長愕くなかれ睦月の無蓋貨車処女ひ…