天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-08-19から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー歯(2/3)

苗代の泥濘の中にひと日ゐて日の沈むころ虫歯が痛む 板宮清治 白き糸 糸切歯に糸きる姉のうつむくは首討つにたやすきすがた 水城春房 *糸切歯: 糸をかみ切るのに用いるところからきている。犬歯とも言う。 抜けし歯をつぐなふこともなき月日ものぐさはまた…