天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-09-04から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー目(4/9)

をさなごの眼の見えそむる冬にして天(あめ)あをき日をわが涙垂(た)る 前川佐美雄 片ときも心しづまらぬわが身にて昼すぎ水の中に眼を開(あ)く 前川佐美雄 埴輪の目もちて語れる人と人 砂丘(をか)円くめぐれる中 葛原妙子 *和辻哲郎に「人物埴輪の眼」という…