天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-10-02から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー頬(2/2)

噴上げの穂さき疾風(はやて)に吹きをれて頬うつ しびるるばかりに僕(しもべ) 塚本邦雄 わが頬を打ちたるのちにわらわらと泣きたきごとき表情をせり 河野裕子 わが頬に手をあてひと夜眠らざりし父あり父を忘れ眠らむ 犬飼志げの *作者は父親も心配するような…