天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-10-13から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー乳房(2/6)

夏のくぢらぬくしとさやりゐたるときわが乳(ち)痛めるふかしぎありぬ 葛原妙子 *作者の「料理歌集」にでてくる歌。文字通りに解釈してよさそうだ。 弟に奪はれまいと母の乳房ふたつ持ちしとき自我は生れき 春日井 建 もゆる限りはひとに与えへし乳房なれ癌…