天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-10-14から1日間の記事一覧

身体の部分を詠むー乳房(3/6)

よるべなき悲哀のごとく薄明に体温を放ちもり上がる乳房 岡部桂一郎 *横に寝ている女性の乳房を薄明に見つめて詠ったのだろう。 垂老に桃いろの乳房ふふまする農のおみなの一生のまこと 山田あき *垂老: 七十歳に近い老人のこと。 ブラウスの中まで明るき…