天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-10-23から1日間の記事一覧

人・人間を詠む(5/7)

秋草の道に久しき夕あかりここすぎてゆく人の吉凶 岡部桂一郎 人はみな悲しみの器(うつは)。頭(づ)を垂りて心ただよふ夜の電車に 岡野弘彦 夕かぜのさむきひびきにおもふかな伊万里の皿の藍いろの人 玉城 徹 さくらばな陽に泡立つを目守(まも)りゐるこの冥き…