天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2021-11-25から1日間の記事一覧

鳥のうた(12/12)

見られゐることに気付かず蹲(つくばひ)の氷(ひ)を突く鳥の<一所懸命> 楠田立身 *蹲: 茶室に付属する露地に低く据え付けた手水鉢。客が手と口を清めるために使用する。 ひそと来て宗旦椿の淡紅の葩(はな)食ふ鳥にわれはあこがる 脇坂初枝 *宗旦椿: 千利休…