天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-01-24から1日間の記事一覧

わが歌集からー旅(4/7)

奈良の旅 五首 山椒とたらの芽添へて香り立つ鯛のあら煮に酌む吟醸酒 旅先の奈良の宵闇やるせなし一万円をパチンコに擦る 手の指の欠けてかなしき阿修羅像春のあしたに顔あかく立つ 春雨に松の落ち葉のあからめる庭を通りてゆく戒壇院 時の塵かぶりて白き四…