天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-01-31から1日間の記事一覧

わが歌集からー鳥類(3/15)

鵜 32首 隅田川河口に荒き波立てり黒き河鵜の潜(かづ)き息づき 身をかがめ波に浸りて魚を狙ふ黒き鵜の二羽待てど獲らざり 同居せる檻の狭きにいらだつや背黒鴎を川鵜がつつく 飛び立ちて海面すれすれ羽ばたける海鵜の行く手釣舟の列 濁りたる春のうなさか…