天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-02-15から1日間の記事一覧

わが歌集からー魚類(1/7)

魚 56首 湿原のウルム氷期を生きのびし北山椒魚姿をさなき 野に座る老人の手の小魚をもらひてうれし朱鷺のをさな子 西日射す魚屋店先ぴゅうぴゅうと皿の浅蜊は水とばしゐつ ひそやかに水面揺らせしかはうそは海に潜りて魚をくはへ来 魚食ひて腹満ちたりし…