天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-02-17から1日間の記事一覧

わが歌集からー魚類(3/7)

鰻 13首 人身事故のありしを知らず妻が待つ鰻食はむと鎌倉駅に われもまた鰻を好む性なれど日に二度まではためしなかりき 漬物と鰻と原酒うまき故わが幾たびも来しこの鰻屋に ひたすらに鰻重食へる老夫婦言葉交はさず食ひ終りたり 乙女ひとり鰻屋に来てう…