天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-02-28から1日間の記事一覧

わが歌集からー樹木(6/11)

梅林の花まちどほし流鏑馬の土けむりたつ下曽我の野辺 早咲きの梅めでて聞く歌謡ショウ “泣いて私の首筋かむの ” 岩つかみ亭々と立つ樅の木の肌にふれたるわが命かな つぼみなす緋寒桜の幹に垂る高砲二十二聯隊の札 中国産竹の林はあたたかき日本の春の風に…