天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-03-02から1日間の記事一覧

わが歌集からー樹木(8/11)

栗駒の高原の木々若葉せり雪雲のこるみちのくの空 原生のくろまつ立てる森蔭に蝉の声きく真鶴岬 この先の幾年を生く山頂の楠の若葉が風に笑へり 風かをる若葉の梢(うれ)に美しき声にうたへるあの鳥は何 鬱深き梅の青葉の下蔭に藤村夫妻の墓ならびたり 大杉の…