天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-03-03から1日間の記事一覧

わが歌集からー樹木(9/11)

朝光の及ばむとする葉の蔭にゆづるはの実の黒きむらさき 倒れにし大き銀杏の切れ端を木霊やどると買ふ初詣 若宮の横に立ちたる柏槇はピサの斜塔のほども傾く 母を呼ぶ声のかぼそき北上の津波の跡にさくら咲き出づ 大いなる津波に耐へてのこりたる一本松は根…