天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-03-26から1日間の記事一覧

わが句集からー春(3/21)

平成七年 物言はぬ木木に囲まれ暖かき 敷島の大和は杉の花粉かな 鉢抱へ妻の出で立つ初明り わたつみの初日滴り出でにけり 大仏の胎内ぬくし暗くとも 天草やバラモン凧はうなりあげ チャルメラに和する遠吠おぼろ月 春の海光あふるる操舵室 白き帆の一列出づ…