天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-03-27から1日間の記事一覧

わが句集からー春(4/21)

平成八年 客待ちのタクシー涼むプラタナス 左義長の炎に力む達磨かな 手で磨く北山杉のあたたかき 物干しに声掛け合へる四日かな 浅くなりまた深くなり貘枕 白秋の部屋の畳の手鞠かな 江ノ島や今年も買ひし根の若布 奥深く秘めたる決意臥龍梅 紅梅や幼きもの…