天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-03-30から1日間の記事一覧

わが句集からー春(7/21)

平成十一年 願ひ文芯に込めたる手鞠かな 流れ藻や駿河の海の春濁(はるにごり) ふる里や年賀交はせる諏訪神社 初明り妻の木彫りの観世音 遊行寺の二日にぎはふ蚤の市 海苔舟の喫水浅く出でゆける 春の海光の布を広げたる 古竹の二本の支へ枝垂れ梅 銅の門をく…