天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-04-16から1日間の記事一覧

わが句集からー夏(2/ 14)

平成六年 「化野」 濁流の吊橋渡る日傘かな 鮎掛けてたもに引抜く早瀬かな 青鷺の抜き足差し足潮溜り 若宮の若葉の陰の野点かな 吹流はためく湖の「海賊船」 風を呼ぶビル屋上の鯉幟 仙人掌の花丑三つの居間を染む 鮑獲り磯笛鳴らぬ海女もゐて 滝壷や石に座…