天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-04-21から1日間の記事一覧

わが句集からー夏(7/ 14)

平成十五年 「古城趾」 白雲の影に明るむ植田かな 山門に寝て待つ果報蟻地獄 新緑の木々がざわめく歓喜天 身投げせし采女想へり夏の月 薬師寺の朝うるはしき五月かな 若僧が病葉を掃く御影堂 牛蛙鑑真和上をなつかしむ 風孕むほたる袋や蜂が出づ 池の面の空…