天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-05-13から1日間の記事一覧

わが句集からー冬(2/9)

平成七年 「機関車」 公園の黒き機関車冬ざるる 水涸れや小便小僧のやるせなく 隕石や出雲の冬をつきぬけて 枯葉散る修道院の塀高き 狛犬の頬かむりしてむき合へり 林立の帆柱入江に春を待つ 籾殻を焼きて冬立つ筑波山 小春日や乗合船にさそふ声 着ぶくれの…