平成七年 「機関車」 公園の黒き機関車冬ざるる 水涸れや小便小僧のやるせなく 隕石や出雲の冬をつきぬけて 枯葉散る修道院の塀高き 狛犬の頬かむりしてむき合へり 林立の帆柱入江に春を待つ 籾殻を焼きて冬立つ筑波山 小春日や乗合船にさそふ声 着ぶくれの…
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