天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-05-15から1日間の記事一覧

わが句集からー冬(4/9)

平成十二年 「高射砲」 高射砲据ゑしとふ山笹子鳴く 木枯の北京の夜の白酒かな 笹鳴や神雷戦士碑の静寂 笛塚を過ぎてしぐるる箱根かな 大祖(おほおや)の眼差もある囲炉裏かな 何を狙ふ脚震はする冬の鷺 白菜を洗ふ姉様被りかな 踏みしむる大地くづるる霜柱 …