天野 翔のうた日記

俳句はユーモアを基本に自然の機微を、短歌は宇宙の不思議と生命の哀しさを詠いたい。

2022-05-17から1日間の記事一覧

わが句集からー冬(6/9)

平成十七年 「アライグマ」 山門に帽子忘れてしぐれけり 草むらに飛び込むつぶて笹子かな 撫で牛の石まろまろと落葉かな 落葉掻休めて僧の立ち話 結界に佇みて聞く百舌鳥の声 分岐して道細くなるみかん山 水仙のすこしさみしき遺髪塚 断崖へ篁の道笹子鳴く …